SUEZEN

ギター森本、一時離脱

7月27日、8月23日のライブをもってギター森本がSUEZENから一時的に離脱いたします。
以下、本人からのメッセージです。

森本からの挨拶

世界の皆さん、こんにちは。SUEZENギターの森本です。
このたび私は7月27日の主催イベント「出会って4秒フェス3」、8月23日の大阪でのライブ「細胞vol.1」を持ちまして一時的にSUEZENを離脱します。
突然のお知らせとなってしまい、申し訳なさでいっぱいです。

私は10代の頃、日本のパンクロックを聞いて電気的啓示を受け、その性急な音楽に自身を投影し、自己実現の補助的役割をその中に見出してきました。
20代になり、初めての楽器を手にしました。大きな音の鳴るエレキギターです。スタジオに入り、アンプのボリュームを12時に設定、Eのコードで6弦から1弦までピックを走らせたときに全身の血が騒いだのを今でも思い出せます。きっと私は、私が産まれた時の父親とまったく同じ表情をしていたに違いありません。

その後、私は何個かのバンドに参加し、人と一緒に製作することの楽しさと苦悩を味わい、没頭しました。いつの間にか、たくさんの人に囲まれていました。

しかし、時間だけは私を置き去りにしたままひゅうひゅうと過ぎていったのです。不安になった私は相棒のギターアンプであるFenderの「Hot Rod 」を売り、仕事に集中することにしました。

2010年夏、なんとなく参加したビアガーデン飲み会の隣の席がボーカルの松田君でした。彼は「一緒にバンドをやりましょう」と持ちかけてきました。酔いもあってか、特に深くも考えず「ええよ」と答えました。SUEZEN誕生の瞬間です。ひとつ誤算があったとすれば、彼が私のことをギタリストではなくドラマーだと思っていたことです(当時、私はプロレスラーのようなガタイをしておりました)

その後、松田の大学の友人と後輩である藤原、幸子にサポートで入ってもらい、一度バンドから足を洗ったはずの私は、だいぶ年下の子たちとバンドをすることになりました。

2010年12月に初ライブ。数回のライブを経て藤原と幸子も正式メンバーとなりました。その後の3年半はこんな場所で語るに値しません。われわれ4人はお互いを敬わず、貶し合うという独自のコミュニケーションで意思の疎通をはかり、たくさんの変な楽曲を作成しました。

2013年12月、私に転機が訪れます。「カツ」との邂逅です。

2013年12月14日、SUEZENはてっぺい君(ANYO/YMBT/Zweig)の企画に誘われ、同郷のカングルワングルとともに大阪へ。途中のパーキングエリアで味噌カツ定食をいただきました。メンバーから「森本さんはほんまにカツが好きなんですね」と指摘され、今まで意識したことがなかった内在するカツへの想いに薄々気づき始めておりました。

2013年12月15日、大阪ライブの翌日、私の運命を変える人生最大の一日です。起床したわれわれはカングルワングルと合流。先日のライブや宴会の疲れも抜けていないメンバーもちらほら、「昼食は軽めのものにしよう」と商店街の中をぞろぞろと歩いておりました。

ある場所で私の足は勝手に動かなくなりました。他のメンバーたちが「どうした?」と私のほうを振り返ります。私の横にはビフカツ屋さんがありました。カングルワングルのメンバーはガタガタ震えながら言いました「か、か、カツ神様や...!」

そう、私は今まで気がつかなかったのです。私は、カツの神様だったのです。

広島から帰って半年間、カツ神としての人生の歩み方について考えました。そして2014年6月、バンドメンバーにバンド離脱の話をしました。

私は今でも変わらず、音楽のことを愛しております。SUEZENの楽曲もメンバーも大好きです。しかしながら、カツの神様である以上簡単な気持ちでステージにあがることは許されません。神様は二束のわらじを履いてはならないのです。私は、バンドを辞め、カツに集中する必要がありました。

私がカツ神としての人生を全うし、神としての役目を終えるとき、まだSUEZENが活動していたら、戻ろうと思います。残った3人はこれからも曲を作り続けていくことでしょう、その間私はカツと対峙し続けます。

では、最後に、このような長い挨拶を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。7月27日の主催、8月23日の大阪ライブ、2つともこれまでのライブとは比にならないほどよいものをお見せできるように精進いたしますのでぜひ遊びに来てください。
それでは、みなさまにカツのご加護があらんことを。

2014 7月19日 森本

この文章は森本のメッセージに松田が少しだけ手を加えたものです。
原文はこちら:http://suezen.web.fc2.com/tempura.html

他メンバーからのコメント

松田「コロコロコミック」

藤原「コロコロコミック」

幸子「コミックボンボン」

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