11月9日 SUEZEN主催出会って4秒フェス2

過去のイベントレポート

2013年9月1日 出会って4秒フェス

台風が見事にすれすれの所を通って広島を回避した9月1日、club borderにてSUEZEN主催「出会って4秒フェス」が産声をあげました。
「出会って4秒で好きになったバンド」をテーマにドチャクソによいライブをしてくれる4組に出演を依頼。
異色の組み合わせによる一夜限りのカーニバルが開催されました。

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1.はこモーフ

いきなりゲストのはこモーフからライブがスタート。アルバム明日からがんばるツアー以来の2年ぶりの来広ライブ。
ステージ上に登場した珍妙な形の赤いギター。あの独特な形状が目に入った瞬間に二年前の皆が笑顔になったライブを思い出しました。

前回のアルバムから「もっとちょうだい」などのポップソングを披露、ハードなイントロのリフから綺麗なメロディーラインが溶け出し客席が少しずつ熱を帯びて行きます。
この日発売だった開場限定シングル「どっかーん / キテレツ昆虫記」も両曲つなげて演奏。アレンジがひねくれあげているインパクト大の楽曲「どっかーん」、歌詞がストレートに飛んでくる「キテレツ昆虫記」振り幅のあるこの組み合わせ、ライブでもCDでもとてもよいものでした。

はこモーフのライブにかかせない「村に平和が戻ったよ」では客席全体が楽しそうに揺れる。打ち上げでは挫・人間のメンバーが「すごいタイトルですね。どういう意味なんすか」と話しかける場面も。

ラストは前回の広島公演と同じく「手のなる方へ」。タタッタ、タタッタと会場全体で広がる手拍子。重なるメンバーのコーラス。
1バンド目からゲストというのは一つの冒険ではありましたが、はこモーフは最高のイベントスタートをきってくれました。

2.SUEZEN

お肉屋さんのコロッケみたなライブを披露しました。
僕ら、ひそかに燃えまくっておりました。

3.いったんぶ

転換中にサングラスをつけ客席をじっと見つめるボーカルコテさん。それを面白そうに眺めるお客さん。
突然鳴り響くグロテスクなギターリフ、「MIMIZ」から演奏開始。ワンコーラス後、この日のライブの中で最大の音量になった爆音ハードコアタイム。

客席に降りるコテ氏、謎の踊りを繰り広げるギターべべべ氏。言うなら「ゾンビランド」。ゾンビのように踊る前方の客達。

このあと、記憶が飛ぶほどの凄まじいライブがありました(こう書くしかないのである)

いったんぶが会場を隅々まで爆破、何人かのお客さんは「もう疲れたよ...」と座っておりましたね。
主催者の独断と偏見でこの日のベストアクトを述べさせていただきますと、彼らでした。

3バンド目ではありましたが、納得のアンコール。爆破されつくした会場に再度火をつけて帰って行かれました。

4.ふるきよきじだい

いったんぶのライブ後に荒野となったライブハウス、このタイミングでの彼らの登場、なにがおこるかわかりません。
メンバーの上京のため3月に解散するも、深夜バスに揺られながら何度も復活する彼ら。夏はサイコツアーと題して多数ライブ出演を敢行、毎度化け物バンドたちと共演してきました。

ボーカルはらだまんぞうの突然の一人芝居(今回はボクサー親子。会話中にやたらサラダを食べる子どもとそれを叱る親)を交えながら、30分の持ち時間で16曲披露!
彼らのライブをはじめて見た人の頭の中には沢山のクエスチョンマークが浮かんだかもしれません、忘れられない傷を負わせてくれます。

最後はサイコツアーで発表された新曲「サイコ」。まんぞうが同じ詞を繰り返す中、静かに淀んでいく演奏陣...突然の暴発。コードの外側で鳴るようなギターフレーズを浴びながら全身で歌唱するまんぞう。

先ほどまで笑ってたお客さんをぽかーんと置いてけぼりにしながら颯爽と去るメンバー達。会場の空気がさらに濃いものになりました。

※ちなみに、ふるきよきじだいのドラムはこの日の打ち上げの会費をJCBギフトカードで支払いました。

5.挫・人間

今回のメインアクト挫・人間。初の広島とのことです。

無音の中、ステージ上に現れる4人。いつものあの曲からライブが始まります。
6月にリリースされたアルバムの1曲目を飾る「人類」。リズム隊が生み出す強靭なグルーヴの上をひょいひょいと飛んで行くボーカル下川氏。

「タマミちゃん」「ピカデリーナ受精」などのアップテンポな楽曲で舌をヘリコプターのように回転させる下川氏。先ほどまでの濃いライブの疲れを忘れて踊らされてしまうお客さんたち。

「うったまがった節」ではイントロの無音をCDよりも長くとり、より緊張感のある始まり方に。
振り幅のある楽曲達が見事に再現されたライブは完成されたショウのようでありながら、スピーカーからはしっかりと人間の匂いも漂っておりました。

最後は「天国」。MCで歌詞について言及する下川氏。飼い犬の事を歌った歌とのこと。僕はこの曲の最後で涙が出てしまいました。

アンコールではオナニーについて言及する下川氏、頷く男性客。そこからの「もう四日もしてない」。

「体力温存のためアンコールは一曲にしよう」という話がステージ裏でメンバーから出ていたことを話す下川氏。しかし、最後にもう1曲追加で演奏。
ライブでは滅多に演奏されない「サラバ17才」。とんでもなく恥ずかしく、とんでもなく純真な表現がそこにはありました。突き抜けるようなギターの音を残して、この日のイベントは閉幕。


写真はおつりボックスに書かれた落書き。
制作者はこの日のお客さんいもこさん、SUEZENドラムの幸子です。

出会って4秒フェス以前のSUEZEN主催ライブ

第1回目バンドなんてやめて国へかえろう[カナタ×メガネカラッパ×psychic stoic technique]

第2回目夏真っ盛り[大森靖子×月曜日のユカ×SUEZEN]

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